*[映画]古畑任三郎×イチロー
イチロー上手.
自信と言うものがいつも人を違ってみせる.
三谷幸喜の物語がいつもおもしろいのは,
それぞれの人がいて,それぞれの立場があり,それぞれの意見や気持があるのが,
それぞれの立場から書かれているからで,
だから2時間番組のうちの事件が起こるまでのはじめの30分は,
古畑任三郎自身はまだ凡庸な市民であるけれども,
それでもおもしろい.
というか,
物語の面白さの本質は,このそれぞれを,いかにそれぞれとして書いているかに,
あるのではないかと,思う.
思い出していたのは宮藤官九郎と保坂和志さんで,
クドカンはいいとして(当然のこととして),
保坂さんがそんな風に書いていたのは発見.考えてみれば,そりゃそうか.
だから,保坂さんの小説は<いきなり>おもしろいのか(事件が起きる前から).ね.
ミラン・クンデラの小説がおもしろいのもきっと同じ理由で,
もちろん最も上手に書かれている<それぞれ>のうちの一人はミラン・クンデラ自身だ.
「それぞれ」については,
再び要再考.
noizm 05
noizm 05
NINA 「物質化する生け贄」@新国際劇場
出演=noizm 05
演出・振付=金森穣
音楽=Ton That An
照明=金森穣
衣装=金森愛
オブジェデザイン=須長檀
を見た.
すごい.
何かがここで起きているな,という予感がある.
*
身体は身体を目指しても,外からはそこに感情を見てしまうことについて,私は考えていた.
あのダンスでさえ,男女が番いでなければ,そこに哀しみを見いだしてしまう感情は支配的だ.
そのうちにダンサーの一人,二人と本物のロボットに変わったとして,どうなるか?
あるいはサラブレッドのように交配してダンサー(ダンス専用人間としての)を作ったらどうなるか?
意思(というのはつまり後天的な)ものの方が大切だと思いたい,根拠はなんだ?
*
見たことのないものに触れて私たちは感動をする.
新しい身体の動き方に出会って
*
私はクライミングで身体に出会おう
DCPRG@みるく
もう3年も前のことだが,
当時働いていたお店のちょうど2店舗目のオープン前日で
準備やら何やらで普段はありえない時間までかかり,
結局タクシーでみるくに駆けつけた時には2時で,
下から「CATCH22」が聞こえて来て,ドアマンに「いっぱいです」と言われたことがあった.
悪夢だ.
あれから,デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデンと菊地さんは
けっこう予想以上にメディアに愛されて,大きくなっていった,
しかし,帰って来た,みるく!!!!!!デートコースはやはり夜中に聞かなくては!
(しかも降神も見れる!!!)
がっつり前売りを買って
El recuerdo al jazz por DJ... Encuentro, renacimiento@みるく(恵比寿)
に行って来た.
降神,ちょかっこええー.
ちゃんと踊りながら,聞いたさ.
そして,ホーンセクションがいなくてもステージぎゅうぎゅうのデートコース,
音楽はいつも素晴らしく,僕の指針となる
ドイツ写真の現在
http://www.momat.go.jp/Honkan/German_Contemporary_Photography/
先日,行きました.
すごく良かったのだけど,
書こうと思うと書くことがない.
風景
アンドレアス・グルスキー(1955~)
ハンス=クリスティアン・シンク(1961~)
ベアテ・グーチョウ(1970~)
静物(としての部屋)
トーマス・デマンド(1964~)
リカルダ・ロッガン(1972~)
が
良かったです.
ドイツ写真の「現在」というより,「現在への歴史」として良かったのではないかと.
大きい,ってすごいことだよね.
写真はつねにコンピュータと戦っていくだろう.
いじってしまえることのすごさとつまらなさとに.
*
「クリスチャン・ディオールのデザイン画展」
先日,行きました.
「ニュールック」がどういうものかの勉強.
実際にデザイン画を見ると,忘れない自信がつくね.
ガリアーノがディオールやってるのってやっぱりちょっと嬉しい,です.
*
「ファントム・オブ・パラダイス」ブライアン・デ・パルマ監督
分かってたんだけど,やっぱりだめだ.
歴史だ,歴史を僕は勉強しよう.
白い点
今日は念願だった石川九楊さんのギャラリー「白い点」に行く.
やっぱり書はなぞってみるのがいいよね,と思う.
だってとってもかわいかったり,とってもしんどかったり.
小品がとびきりキュートなのと,思いのほか字を辿れたのがおもしろかった.
「渦」と,「雪」と「硬雪」の「雪」,「萌芽」,「石」どれもかわいい.
田村隆一作品はほんの少しなぞってしんどくて降参.すごいや.
石川九楊作品を抽象画のように楽しむのは間違っていることを感じる.
「書は筆触の,,,」に納得.
結局,1時間くらいお邪魔させていただく.
全集を予約して帰る.2月か,楽しみだ.
今日は,この間,三越でやった展覧会
日本橋三越本店 | 三越 店舗情報
の時に売り切れていた自選25を購入.
「源氏物語2 若菜(上)」の自注「書としては,縦書き一行の書である」
に爆笑する.おかしい!!!!!!
またお習字を習い始めたい.
http://homepage2.nifty.com/tagi/koten017.htm
が一番好きだ.特に「有」の字がしびれる.別で出てくる「有」の方がもっといい.
「聖」の字や,「時」の字のバランスも奇跡だ.
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重力
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書家のギャラリーの名前が「白い点」というのは,
それだけでちょっとおかしい.
ジンジャー・ロジャーズ
メモ
見ると言うこと.風景を眺めると言うことについて.その素晴らしさは何か?
あの「感想なんかどうでも良いや」と思ってしまっている時の気分について.
この言葉がどんな場面で発せられたのか忘れてしまったのだけど,
「二人の人間が互いに愛しあう時、二人はお互いを見ない。同じ方向をみるのよ」
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/g-rogers.html
思い出す.
別の話
「記憶力」と「集中力」
女「ほらあそこ一緒に行ったよね?」
男「あー,あー?」
女「あーひどい,覚えてないでしょ」
男「覚えてるよ」
女「ひどいよね,私と行ったこと忘れるなんて」
男「あー,今,思い出した.すごく空がきれいだった所だろ?」
女「そうだっけ?」
記憶力の差ではなく,興味の対象が違うのだ.
二人は同じ方向を見て,別々のことを考える
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二人は同じ方向を見て,別々のことをかみしめる.